非常に重いテーマのドラマだったけど、すごく良かった。刺さりまくった。もう最終回ってのが少し残念。
俳優さんの演技も自然で嫌味がなく素晴らしかった。俳優さんて凄いなーと思えた作品。
47歳にもなると「死」という事が身近になってきたと感じる。特にこの2年くらいは・・・
義父がガンで、一番お世話になった上司もガンで、昨年は、親戚のおばちゃんが鬱病から自殺した。
母の妹でいつも母と電話で話していた良き話し相手。
子供の頃母子家庭のボクの面倒を自分の子供のようにみてくれたおばちゃん。
コロナや何やらで数年会っていなかったけど、自分に何かできなかったか考えない日はない・・・
あの日から母はどこに行くにもおばちゃんの写真を持ち歩いている、この景色を見せたかった、温泉に、ザギンのシースーに・・・
でも、冷たい言い方、心無い言葉かもしれないが、写真は鮨の旨さも、温泉の気持ちよさも感じる事はできない・・
生きている時にできることはやってあげたかった。少しでも。そうすればあんなことにならなかったのではないかと寝れない夜もある。
そして、母は年齢の割に元気だが、この先必ず訪れる「死」果たして受け入れることができるだろうか、
リリーフランキーの「東京タワー」を読んで涙したボクに耐えられるだろうか・・・
いつか来る自分自身の「死」も
どんな感じなんだろう、誰か側にいるのかな?
この先もおそらく一人でいるだろう、残り何年生きるだろう、自分がどう死ぬのか、考えるとやはり怖い。
天国や地獄なんてのもないだろう。
死が終わりではなく、死後も自分の魂は生き続けるみたいな壮大な物語や世界を作らなければ怖くて仕方ない。だから天国なんていう幸せそうな美化した世界を作ったり、桜は散るから美しいなんて言葉を残したり。生前から「死」への免疫みたいなものを何十年とかけて徐々に作るんだろう。それだけ怖いものなんだろう、「死」とはそうなんだろう。
この世界から自分が存在しなくなるという事は・・・
昨年、副鼻腔炎の手術の時、全身麻酔をしたが数秒で意識がなくなった。2時間後には自然と目が覚めたが、あの感覚の目が覚めないのが「死」なんだろう。怖かった。
人は生まれる事も死ぬことも自分で決める事ができない、
だからこそ元気で生きている間は色々なことを自分で決めて、自由に生きたいと願うのではないだろうか。
最近はなんだか昔の事ばかり思い出す・・・・
そして挿入歌がCHARAというのは世代的にずるいよこのドラマは。
ではでは。