称号十念
7月の写経会を無事厳修いたしました。
徐々に本来の写経会に戻していきたいと考えています。同時に今後は、現代の文明の利器を大いに活かしながら今様の写経会をしていきたいと考えています。千里の道も一歩より、ということで、今日はパワーポイントを使って簡単なご法話をしました。
先日お話した通り、写経という行為は必要に迫られて行われていました。お釈迦様の教えは、当初口伝えだったのです。紙に書くということができるようになってから、書かれた内容を書き写して伝えていくようになったのが写経のはじまりです。印刷技術が発明されたことにより、仏教伝道という目的はなくなったものの、精神修養に関わる仏道修行のひとつとして大切にされてきました。
このような経緯がある写経会では、上手に字を書くということを目的とする必要はありません。文字を上手に書けるようになりたいなら書道教室に行った方が効果的です。写経会では心を静めたり、内省したりすることを第一義としましょう。
そして、正光寺の写経会で最も大切にしなければならないことはお念仏を称えるということです。そのお話はまた次回。
合掌