住職より~令和5年の秋彼岸会を終えて

秋彼岸会をお勤めしました。

正光寺の秋彼岸会に参加されている方々は、お念仏を称えることに慣れていらっしゃいますし、彼岸会で読むお経や偈文をかれこれ10年以上一緒に読んでいますから、行事での立ち居振る舞いは慣れたものです。

そこで今回は各偈文、経文ごとにその意味を概説しながら一緒に読むことにしました。法事や行事で読む一連の経文・偈文のことを総称して勤行式(ごんぎょうしき)と言います。

浄土宗の勤行式は、その順序に明瞭な意味があります。初めに道場をお香で清めたのちに仏さまをお迎えします。その後に任意の経文を読んだ後お念仏をひたすらお称えします。そしてその功徳を回向し、最後に仏さまにお帰り頂くのです。行事によって細部で違いはあるものの、以上が大まかな流れなのです。

私達にとって漢文は分かりにくいことの一つではありますが、漢字一つ一つの意味は概ね理解しています。ですから、漢文を正確に理解することは出来なくても、その字面から何となくの意味を理解することができます。

同様に今回行事に参加された方々も、彼岸会で読んでいる勤行式に関する大まかな意味は理解されていると思うのです。このたび、改めて各経文・偈文の意味をご説明したことにより、さらに勤行式を読むことの価値を感じられたのではないかと思っています。

次回の正光寺の行事は10月の十夜会になります。その際にも一緒にお念仏をお称えします。当日お会いできるのを楽しみにしております。

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