令和5年の十夜会を執り行いましたので、ご報告いたします。
当日の朝はあいにくの雨でしたが、15名程の檀信徒のみなさまにお集まりいただきました。(お足元の悪い中、ご参加いただきありがとうございました)
コロナ以前は、音楽、芸能などに携わる芸術家にお越しいただき、公演をしていただいておりましたが、本年はコロナが落ち着いてみなさまにご参加いただける久方ぶりの十夜会でしたので、原点に立ち返り、みなさまと一緒にお念仏をお称えすることを中心といたしました。
浄土宗がよりどころとしている経典『無量寿経』の一節に、この世界は煩悩や苦しみに満ちており、そこで十日十夜もの間、お念仏を称える(善行を修める)ことは、仏の世界で善行を修めるよりもうんとすぐれているという教えがあり、十夜会はそれを実践したものです。
本年はコロナ禍の様相が落ち着きをみせ、仏事はもちろんのこと毎月の写経会も含め、一年を通してあらためてお念仏を称えることを大切に、法会を執り行いました。忙しい日常の中で、自身を省みることは簡単なことではありませんから、こういった機会を内省のきっかけにしていただければと思います。
また来年も仏事や写経会にお集まりいただき、みなさまと一緒にお念仏を称え、内省し、日々、活力をもって生きていくためのよりどころにしていければと思います。